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さっぱりギター
作詞作曲 SHIMADA TOMONORI
昔、馴染みの知り合いも
いつの間にかタイプが変わり
話しがしづらくなっていた
ジャングルジムのように
迷路で無いものが迷路に見える
昔は迷わず済んだのに
いまきっと、
あいつも荷物も積み終えて
行きつけの店へ挨拶も
済ましたところ
風通し、吹き通し
気分も落ち着いて
写真に写るセピアの駅に
リンゴをかじって下手をすてる
上手に掴んだ鳩だけが
かげろうに揺らぐ
さっぱりギター
今日という1日を
絵に描くなら
琥珀の上にオレンジの流れ
筆先に残る窓の外
夏を見上げた時のように
白く正しい色に隠れた
海を映した平均の青
いまあの子も
花屋の仕事に慣れた頃
昼のコロッケが
カレー味で驚いたところ
ラベンダーから一匹猫が
顔を出す
機嫌をいいのを抑えるような
落ち着きはらったその猫に
あなたも負けじと気を払い
整然とデザートのゼリー
あっと滑らせ床にこぼすと
猫は逃げずに食べに来た
さっぱりギター
柔らかな花の悩みを描いたような
時の流れにヒヤシンスの香り
浮かべる思いに底はない
一言であらわせる答えは知らない
彼とあなたの、その歩みの中で
話がしたくなるのかな
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