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夏のレーズン

作詞作曲 SHIMADA TOMONORI​

時を刻んで波音のまま

少し間を置いて

裸足のままで海に駆けたら

まるで子どものようで

まだ朝早い 油断してたら

浜辺に君が来た

 

日差しを背にして君の方へは

影が先に着くだろう

眩しい光にかざしている本

僕はちょうど知っていて

 

昨日の夜には見たこともない

この道も前も空も

ティーツリーの道 君に連れられ

瑞々しい葉隠の気分

 

激しく変わる目もつかぬほど

この早さでしか見えない色

波のガラス揺らぐその向こう

旅のレンズ壊したくなる

 

君に話した時代の話

この流れは止められないよね

一部の話でそう思っても

この場所までそう見える?

時を刻んで波音のまま

呼吸を寄せて間を置いて

 

見に行く世界は他人の暮らし

ページをめくればもう戻れない

広げた両手に受けたことさえ

ひとすくいから落ちていく

 

なで肩に香るレモンマートル

小声で回る控えめ歌

その暗さその場所でしか見えない

旅のレンズ壊したくなる

 

激しく変わる目もつかぬほど

この早さでしか見えない色

波のガラス揺らぐその向こう

旅のレンズ通りこさずに

 

いつも全部絵本の一コマで

読む人も中身も俺の立ち位置は

続く回るカルーセル止まるまで考えず

その先まで期待して君を見てしまう

 

いつも全部話の中に飛び込めず

戻るページは角度を変え写らずに

続く回るカルーセル止まるまで考えず

見えなくなる速さまで落ちてしまう

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